開催レポート:3ARTISTS in TAKOGURA 北村和也×田中愛子×山﨑香織/2022.7.30-31

春に展覧会「キョウエンのマ」を開催したとある3人(北村和也、田中愛子、山﨑香織)が、蛸蔵にて、オープンスタジオ・ライブペインティング・ワークショップなどをミックスしたスペースの新しい試みを開催しました。

幼児から大人までの参加者は自由に想像しながら作りたいものを作り、アーティストや他の参加者らと語らい、思い思いに時間を過ごすことのできるクリエイティブな空間が生まれました。

写真:ワークショップのテーブル。こどもも大人も集中して筆を動かしている。
写真:赤、青、黄色のボウルで布を染色しているこどもと大人

参加者の皆さんが沢山の色を重ねてくださった大きな紙は会場内に展示し、染色した布とペイントした端材はお持ち帰りいただきました。

写真:天井から吊り下げた大きなペイティングと、3人のアーティスト
開催日時

2022年7月30日(土)・31日(日)11:00−17:00 

会場

蛸蔵(高知市南金田28)

参加費

3,000円

参加人数

58名

Programs

北村和也 KITAMURA Kazuya〈公開制作〉
[ 醒めた身体で、夢のつづきを。]

所謂、公開制作に似て非なるもの。作品の公開の場に自らの身体を伴わすという、自身にとっては初めての試みであり、それは絵画における身体の位置の模索。あるいは、単なる遊び、かもしれません。

Profile

1989年高知生まれ。画家。2019年、一本の柿の木を対象に、関わりの仕方についてアプローチを行い、日記的な文章とドローイングに加え、油彩画、粘土、写真などで構成した個展『唯 の 柿 の 木』を開催。以後、絵を描くことと言葉を書くことを中心に据えながら、制作活動を行っている。


田中愛子 TANAKA Aiko〈ワークショップ〉
[ 絵の具と遊んで旅をする ─大きな紙と小さな世界─ ]

①アクリル絵の具を使い、自由に色を乗せてみよう。

みんなで一緒に大きな紙の作品を仕上げます。メディウムやペインティングナイフなど実際に作家が使用している素材や道具も使います。
※アクリル絵の具=乾くと耐水性があり厚塗りも可・発色のよい絵の具

②ベニヤ板や角材など端材を使った、小さな絵やオブジェの制作

いろいろな形の端材から好きなものを選んで、自由に塗ってみよう! 

※どちらか1つ、または両方参加もOK! ②で作った作品はお持ち帰りいただけます。

Profile

1989年高知生まれ。植物などの有機的な形態、また日常にあるモノの重なりや断片からイメージを切り取り画面の中で再構成する。絵の具を重ねる行為の中で生まれた層や滲みを用いながら、絵画としてのあり方を模索している。主に京都や東京、高知でのグループ展、個展開催等で作品を 発表。2020年、高知市葛島に祖父宅を改装したギャラリースペース【晴と雲】をOPEN。 


山﨑香織 YAMASAKI Kaori〈ワークショップ〉
[ POP UP DYEING STUDIO / WORKSHOP RO-KATA-SHIBORI ]

ふだん制作し作品を生み出しているスタジオを出張オープンスタジオとして公開。
日本の三大染色法である、ろうけつ染・型染・絞り染の技法を取り入れ、いろんな道具や素材に触れながら、自由な発想で表現していくワークショップ。

  • RO(ロウケツ染)……ワックスを溶かし、スタンプや筆描き、または、batik(バティック)の聖地インドネシアの道具チャンチンを使い、布に模様を描いて染める
  • KATA(型染)……オリジナルの型紙を作り、染料を刷毛ですり込み染める
  • SHIBORI(絞り染)……絞ったり縫ったりした布を染液に浸して染める

所要時間:各1時間ほど ※染めた布はお持ち帰りいただけます

Profile

1978年高知生まれ。布と染料を用い、蝋染の技法を主に独自の染色表現を行う。自身の感情や体験を一度フィルターにかけた上で、人間の心境や身体性、集約、解放等をテーマに色彩や幾何学構成で表現している。2005年より個展・グループ展で作品を発表し、韓国やスウェーデン等海外のアーティストインレジデンスにも参加し展示やワークショップを行っている。

Credits

主催:La forêt(ラ・フォレ) 
後援:高知県教育委員会
協力:Equivalent、Feel.Think.Creat.、Washi+、Spoon