昨年、コロナ禍で全国の劇場が閉館となる中、串田さんは音響・照明もなく、スタッフの力も借りず、自らSNSで呼びかけて、公園の小さな四阿に集まった観客の前で芝居をしました。その姿はニュースでも取り上げられ大きな反響を呼びました。
今回は、その作品を高知の小さな劇場・蛸蔵で上演しました。
一人で何役も演じる1時間半に及ぶ舞台+アフタートーク
串田さんのエネルギーと魅力に惹き込まれ、前のめりに鑑賞する方も多くいらっしゃいました。
屋外スペースでは飲食出店も行い、上演の前後にお楽しみいただきました。
メディア掲載
観客の声
初めて独り芝居を観ました。人生は起承転結ではない。本当にその通りだと思います。
型にはまったものは溢れているけれども、こんなに自由な動きのものは少ない。今私に必要なものでした。
初めて串田さんのお芝居を拝見しました。父が聞かせてくれた昔話と空気感が似ていて、泣きそうになりました。いつかふとした時に思い出しそうです。
串田さんの舞台を30余年ぶりに拝見しました。場所がとてもよく一体感のある舞台。とても楽しく同じ時間を共有させていただきました。
久しぶりに生の存在感を体験することができ、とても感動しました。
記憶を取っ掛かりに人生という大舞台のからくりを見た感じがしました。
また高知に来てください。ファンになりました。
(多数)
Artist Profile
串田 和美(くしだ かずよし)
俳優、演出家、舞台美術/まつもと市民芸術館総監督
1966年、劇団・自由劇場(後にオンシアター自由劇場と改名)を結成。1985–96年までBunkamuraシアターコクーン初代芸術監督を務め、コクーン歌舞伎など新たな試みで劇場運営の礎を築く。代表作に「上海バンスキング」(’83高知公演)「もっと泣いてよフラッパー」「夏祭浪花鑑」など。平成中村座での「法界坊 串田戯場(くしだわーるど)」などの演出も多数。2003年、まつもと市民芸術館芸術監督に就任。「信州まつもと大歌舞伎」や「空中キャバレー」など市民を巻き込んだ一大イベントを次々と発案し“街に溶け込む演劇”を根付かせてきた。2006年「桜姫」「コーカサスの白墨の輪」で芸術選奨文部科学大臣賞、2007年「東海道四谷怪談 北番」で第14回読売演劇大賞最優秀演出賞受賞。2008年紫綬褒章、2013年旭日小綬章を受章。2015年シビウ国際演劇祭でシビウ・ウォーク・オブ・フェイムを受賞。
土佐三伯の一人・佐々木高行(他に板垣退助、後藤象二郎)は、母方の高祖父にあたる。龍馬亡き後、生活に困っていた海援隊を助けたとの記録がある。
Marché
- Equivalent(エクイヴァレント)… ハーブ・ドリンクバー
- マツオカパウンド … パウンドケーキ・ケークサレ
- Le poirier et des Chocolats(ポワリエ・ショコラ)… チョコレート
Credits
主催:La forêt(ラ・フォレ)
共催:
協力:Equivalent、Washi+、Spoon
制作:山浦日紗子
制作補助:浜田あゆみ、辰己ゆり
運営スタッフ:細川貴司、足利成
照明スタッフ:岡内宏道
会場スタッフ:吉良佳晃
記録撮影:深田名江
令和3年度第71回高知県芸術祭協賛行事